依存症と習慣の境目…

最近、オンラインカジノでの邦人の摘発などが報じられています。昨年は、大谷選手の通訳の方の超多額な賭博問題で賑やかされましたが…ギャンブルや薬物などの依存症…知らないうちに巻き込まれたりもしますので…要注意です。
クリニックに通う患者さんでも、睡眠導入剤の依存症の方も少なからずいます。麻薬などは依存性があることは多くの方はご存じかと思いますが、睡眠導入剤や抗不安薬なども少なからず依存性があります。最初は寝つきも良くすぐに眠れても徐々に効かなくなってきて、服用する錠数を増やしてほしい…等ということになったりします(それゆえ、私は最近は依存性の少ない体内リズムを整えて睡眠を誘導する安全なお薬を処方するように心がけています)。私もたしなみますが…飲酒も依存性があります。飲みすぎると酩酊状態になったりします。休肝日を作るべきなのになかなかできない人も少なくありません。喫煙もそうですね。我々の身近にも依存性のあるものは少なからずあります。
ではランニングが好きで毎日走ったりするのが好きな人はどうでしょう…?こちらは、ランニングの習慣というべきで、ランニング依存の方はほとんどいないとい思います。コーヒーが好きで毎日数杯飲むこと…これも単なる嗜好品で依存とは言い難いですよね(カフェインにも依存性があるとは言われてはいますが…一日数杯なら許容範囲…)。
つまり、依存と習慣の境目は…自らの意思で自由にコントロールできるか否か…になります。習慣のほうは…天気が悪かったり雪が降った日までランニングすることはありませんよね。コーヒーが切れていれば、その他のお茶などで済ますこともできますよね。一方、依存のほうは…睡眠導入剤がないと眠れないので何としても服用する、夕方になるとお酒を飲まずにはいられない…ましてやオンラインカジノなど24時間可能なかけ事を四六時中夢中になってしまう…これらは困りものです。
我々の身近にも依存症になりやすいものは少なからずありますのでくれぐれも注意しましょう。
2025年02月26日 13:30