嘔吐下痢症…いわゆる感冒性胃腸炎の患者さんが急増しています…
最近の発熱外来ですが…インフルエンザは相変わらず多く、コロナ患者も急増しています。が、注目するのは嘔吐下痢症の患者が連日沢山受診することです。いわゆる感冒性胃腸炎…お腹にくる風邪の一種なのですが…ノロウイルス、エンテロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどによって引き起こされると言われています。O-157のような細菌感染(いわゆる食中毒)も似たような症状を呈しますけど…鑑別は一般には簡単ではないです。
こうした症状を呈する場合には、まずは水分補給が原則です。OS-1のような経口補水液が望ましいのですが、なければスポーツドリンクなどでも構いません。胃腸が炎症を起こしているので、強い下痢止めを服用するのではなく、胃腸に優しい食事や水分摂取を心がけ、整腸剤や胃腸の調子を整える薬で経過を見るのが一番です。ただし、ウイルスですので、他人に感染する可能性がありますので、下痢が収まり発熱が解熱するまでは外出は控えたほうが望ましいです。
2024年01月19日 17:56