溶連菌感染症を心配して来院する人が少なくないです…どんな病気でしょうか?
溶連菌感染症を心配して発熱外来を受診する方が少なくないです。溶連菌って何でしょう?一般にはA群β溶血性連鎖球菌のことを略して溶連菌と呼んでいます。喉の痛み、身体の発疹が出たり、発熱などを引き起こしますが、小児ではイチゴ舌やしょう紅熱などの原因にもなると言われています。
発熱外来でもしばしば遭遇するのは、コロナやインフルエンザの迅速検査が陰性の場合、喉をよく見ると扁桃腺が腫れて、扁桃腺に白い膿がついているんです。その際は溶連菌の迅速検査を追加したり、白血球やCRPという炎症反応検査も追加して調べます。その結果溶連菌が陽性且つ炎症反応が出ているとなると、溶連菌感染症としてしっかりと治療することになります。抗生物質が効きますので、ご心配なく。ただし、リウマチ熱などの後遺症を残さないためにも、治療は10日間はきちんと続ける必要がありますが…。
2023年12月19日 08:37