多剤併用の功罪…お薬は必要最低限にしたいですが…
ポリファーマシーの弊害が昨今指摘されています。多くのお薬を内服することにより、身体に悪影響を及ぼす可能性があるからです。お薬は本来は病を治すためのものですが、副作用もあります。睡眠導入剤の服用により、ふらついてしまい転倒して骨折につながる…とかです。また、高齢者になるとお薬を体内で代謝する能力も低下します。高齢者は様々な臓器に疾患を抱えることから、高血圧・脂質代謝異常・糖尿病・骨粗しょう症・認知症・腰痛症・胃炎などなどで、あっという間に10種類ほどのお薬を内服することになってしまうことも。
疾患に必要な薬は服用するべきなのですが…身体に悪影響を及ぼす可能性が増える多剤併用の概念を、老年医学会は6種類以上の内服薬でリスクが増えてくると指摘しています。また、いくつかの医療機関を併診することで、同種のお薬が重ねて処方されてしまうこともあります。
お薬は必要最低限かつ効果的な服用が望ましいのです。
2022年12月25日 15:34