巻き爪からひょう疽(爪周囲炎)を起こすと痛くて大変です。爪のケアにも注意が必要です。
爪の管理で手に負えないのが、巻き爪による爪周囲炎(ひょう疽)です。爪が皮膚を巻き込むだけなら大したことはないのですが、炎症をきたすととても痛くて、足指にできたときは歩けないほどになります。巻き爪にならないように爪切りをしっかりと上手に行うことの大切さは言を俟たないのでしが、きつい靴を履くことや外反母趾などの影響も原因となります。靴選びもとても大事になります。
先日、巻き爪で趾の拇趾が腫れて歩けなくなった方が受診されました。軽い状況なら抗生物質投与で経過を見ることもできるのですが、症状も重かったので、一部抜爪という外科的手術を行いました。もちろん日帰りの手術です。とはいうものの爪の一部を抜くのですから、しっかりと伝達麻酔を行わないと痛みに耐えられませんので…。治療法はいくつかあるのですが、症状悪化の場合にはこの方法が一番と思っています。おかげさまで数日後には病巣も完治し、歩いて笑顔で通院できるようになりました。たかが爪…されど爪です。
2022年09月04日 09:23