夏風邪とコロナ感染の違い、そして熱中症との違い…難しいです
発熱外来を受診される方のほとんどが発熱を主症状とします。でもコロナの検査をしても陰性の場合も少なくありません。その理由としては…①コロナではなく別の原因での発熱 ②コロナ感染なのだけどまだウイルス量が少なくて検査では陰性に出てしまう…この2つがあります。後者②の場合には、翌日以降に再検査をすると陽性に出ることが多いです。では前者①の場合はどんな場合が多いのでしょうか? 今ですと、夏ですので従来からある夏風邪や熱中症です。いわゆる夏風邪も、ウイルスが引き起こすことが多いといわれています。アデノウイルスやエンテロウイルスなどが原因となります。高熱が出たり、下痢をしたりします。コロナ患者さんと見分けは困難です。治療法も決め手はなく、水分摂取や解熱剤などの対症療法になりますので…。熱中症は全く別で、暑さで体温調節がうまくいかなくなり脱水などをきたして引き起こすものです。
いずれにせよ、コロナ感染症は現時点では法定伝染病の2類に分類されてしまうので、自宅療養や保健所への届け出などの国からの規制があります。そのためにしっかりとした検査での診断が必要になってくるのです。
2022年08月23日 15:10