下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの胃腸炎の患者さんが増えています…ご注意を
コロナ禍がだいぶ落ち着いてきましたが…最近、発熱とともに下痢、嘔吐、腹痛を訴えて受診される方が多いように感じます。この中の多くが急性の胃腸炎なのですが…胃腸炎には主に2種類あります。原因がウイルスによるのか細菌によるものなのかの違いです。症状は両者の間は特に大きな違いはありません。
ウイルスで多いのは、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどですし、細菌では大腸菌やビブリオ菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌などです。この2者のどちらなのかを見分けることも治療としては大切ですが、共通する治療の基本は、下痢で脱水になりやすいためOS-1やスポーツドリンクなどでの補水を心がけることです。また、消化の悪いものなどを下痢をしている最中に食べると、余計に胃腸に負担がかかるために避けることが望ましいです。
いずれにせよ、ひどい下痢などがあり、倦怠感まで出てきた際には受診することをお勧めします。また便に血液が混ざるような場合には大至急受診してくださいね。
2022年06月08日 19:20