コロナの検査…PCR(唾液)と抗原定性検査(鼻咽頭ぬぐい液)の違い…
発熱外来の様子が最近は少し変化してきています。コロナの陽性者の検出率がちょっと下がってきているように感じます。でも、発熱者は相変わらず多くて…発熱してのどが痛い方はコロナを心配して発熱外来を受診されるのですが、コロナ以外の発熱の方が増えている印象です。
以前からなのですが…「PCR検査をしてくれ…」と依頼される方がいます。よく聞くと、PCR検査と抗原定性検査の違いと使い分けもわからない方が少なくないです。当クリニックは、両者ともに検査できるのですが、二つはちょっと性格が違うのです。簡単に説明すると…発熱などの症状があってコロナ感染を疑うのであれば、速やかに結果が出る抗原定性検査が望ましいです。一方、何ら症状がないのだけど里帰りするから陰性を確認したい…というような場合にはPCR検査のほうが望ましいかと思われます。ただし、PCR検査は即座には結果が出ず、現在は翌日の結果判明になりますし、第6波の大混雑の時には結果が出るまで最大5日かかったこともありました。又、当クリニックの抗原定性検査は一般の家庭で検査するような簡単なキットではなく抗原などを増幅して測定する高機能なものですので、精度も高くなっています。ですから、コロナ感染が心配で有症状の場合には、15分程度で結果が判明する抗原定性検査が望ましいです。でも、欠点は…鼻咽頭をぬぐう際、痛みを訴える患者さんが多いことです。でも数秒で終わる検査ですのでちょっと我慢していただければと思います。鼻腔よりも奥までぬぐう必要があるからなんです。
2022年05月20日 10:51