最近の発熱外来の様子…陽性率が下がっていますが、発熱者は少なくないです。
TV報道などでもコロナ患者の数が減っているようですが、確かに陽性率は下がってきている印象です。でも、ここのところの不安定な天気の影響か、発熱者は決して少なくないです。オミクロン感染者は、のどの痛みを訴える率が高いのですが、先日ものどの痛みと高熱を主訴に受診した方が、コロナの抗原検査は陰性でした。よくよく聞いてみると首の周りも痛い…とのこと。口を開けていただき喉を診たところ…扁桃腺の腫脹に加えて白苔が付着しており、直ぐに溶連菌迅速検査をしたところ陽性と出たので、溶連菌感染症と診断し、抗生剤を投与した例がありました。
また、高齢の女性がなかなか解熱しない微熱と倦怠感を訴えて受診されました。しかしコロナ抗原検査は陰性でしたが…念のため胸部レントゲン検査と炎症反応の採血をしたところ、肺炎と診断いたしました。ご高齢者の場合は肺炎を呈していても典型的な訴え(高熱、咳や淡、呼吸苦など)をあらわさないことも少なくないのです。コロナの検査だけでは見逃してしまうところでした。こんな例は多々あります。発熱がある場合は、ぜひとも発熱外来をご受診ください。
写真は、野島のネコちゃんです。正面入り口の管理棟のわきにいつもいる猫です。
2022年04月24日 12:55