コロナの悲哀…卒業式シーズンを迎えて…
TV報道では、全国的にコロナ感染者が減っているようですが…まだまだ連日多くの発熱者が受診されています。
今年になってからのコロナ感染をめぐる様々な悲哀…泣けてくる場面が少なからずあります。
その一。1月だったでしょうか。小学生の男の子が抗原定性検査で陽性になり、コロナ感染者認定をして濃厚接触者である家族の自宅療養期間などを説明したとき、母親が急に困った表情になりました。実は、その子のお兄ちゃんが数日後に大学受験を予定しているとのこと。ルールなので仕方がない…だけでは済まされないような状況でした。結局、その受験生であるお兄ちゃんも夕方受診し、検査をしたところ陰性だったのですが、濃厚接触者であることは変わりはなく、ルール上では自宅療養をするしかない状況でした。でも、大学側に問い合わせてみて、陰性者で症状がなければ受験は不可能ではなさそうだ…ということがわかり、結果としては良かったのですが…その時の受験生の心情だけでなく、兄に迷惑をかけてしまった小学生の弟の気持ち、間に入っての母親の動揺など、こちらもとても苦しい感情になりました…。あの子は無事に大学に受かったのだろうか…?
その二。つい最近のことです。小学校6年生の女の子が受診し、コロナ陽性になりました。自宅療養期間を説明はじめたら…急に泣き出しました。なんと自宅療養期間のうちに卒業式が予定されているとのこと。同じような卒業式をめぐる悲哀が沢山ありました。12歳の春、15歳の春の節目としての卒業式に出席できなくなるなんて…コロナが恨めしくなりました。
2022年03月09日 08:34