緊急内視鏡検査でアニサキスを摘出しました!
今日も発熱外来に大勢の患者さんが来られましたが、その中で腹痛と下痢を訴えた方がいました。
様子をうかがうと、ご主人が昨日釣りに行ってアジとサバを釣ってきて、それをさばいて昨日食べてから数時間後に腹痛と嘔吐と下痢が始まったとのこと。
これはコロナではなく、アニサキス症の疑いありと判断して、そのまま緊急内視鏡検査を行いました。
案の定、胃の体部後壁側に白いアニサキスを見つけたため、その場で把持鉗子という異物をつまむ道具を用いてアニサキス本体を除去しました。写真はその把持鉗子でアニサキスをつまんでいる様子です。把持鉗子でつまむと、アニサキスも苦しいのかグニョグニョと動き回ります。
こうして検査並びにアニサキス摘除が終了し、終わったとたんに胃痛は軽減するという劇的なものです。
アジやサバ、イカなどにはアニサキスが住み着いている場合があるので、生でお食べになる際は十分にお気を付けください。目に見える大きさのことが多いですので、調理の際に気をつけましょうね。
2022年02月28日 15:41