内視鏡検査機器の洗浄はどうしてるの…?
朝から雨模様ですね…コロナ感染者の発表人数も徐々に減りつつありますが…また12月頃
からはワクチン接種者などの行動制限が緩和されるとの報道もあり、今後の推移が興味深く
待たれます。
さて、今日は内視鏡検査機器の洗浄方法についてです。
私はその昔…35歳ころだったでしょうか…ある診療所に頼まれて大腸内視鏡検査を
一日に23件実施したことがあります。朝から夕方まで大腸内視鏡を23件って、最後は
ヘトヘトでした。しかも当時は現在のようなモニターを見る内視鏡ではなくファイバースコープという
2昔前の機種…目を内視鏡の持ち手の部分にくっつけて観察するのですから…患者さんのお尻が
目の前に来ることも多くて…。患者さんがおならでもしようものなら…顔におまけが飛び散ってくる
始末…。しかもこの人数だと内視鏡検査とその後の機器の消毒の時間を合わせて20分かかったと
しても1時間に3人…つまり23人だと8時間はかかる計算です。実際、9時前から始めて16時くらい
までかかりましたから…検査と消毒で15分程度で実施したことになります。
今思うと…当時の消毒は洗浄機などの機器を使うわけではなく消毒液で内視鏡の外側と
内部の鉗子口などを手洗いとするだけ…見た目は綺麗になっていても細菌などは
除去できていたのか…今思うと大変疑問ですよね…。
しかし、今回、当クリニックでは、強酸性電解水を用いた専用洗浄機を用いてしっかりと消毒を
行うだけでなく、使用する生検鉗子なども原則として使い捨てのディスポのものを
使用します。感染症対策には万全を期します。
ご安心ください。
写真は、その内視鏡洗浄器です。
2021年09月09日 00:00