心肺蘇生…AED…
西日本から九州は大雨で大変なようですね。先日は熱海で土石流災害もあり、
地震や津波だけでなく様々な災害が頻繁に起きています。TVが命を守る行動を
取りましょうと盛んに呼びかけていますが…万が一のことを考えて行動することの
大切さは肝に銘じたいものです。
コロナのワクチン接種の時に聞く言葉で「アナフィラキシー」というのがありますよね。
これは短時間で起きるアレルギー反応のことで、呼吸困難、血圧低下、意識レベルの低下
などをきたすショック状態です。こうした状況に遭遇した場合にはまずは点滴などの
急性期治療を行わなければなりません。私も蜂刺されのショックでアナフィラキシーを
起こした患者などを何度も経験してきました。
その他にも、人が倒れていることを発見した場合などは、まずは呼吸をしているのか、
心臓は動いているのかなどの確認をするとともに、消防署に連絡するだけでなく
近くにいる誰かの助けを呼ぶことです。詳細は省きますが、まずは胸骨圧迫という
心臓マッサージを施すと同時に、今ではAEDという自動体外式除細動器を用いて
蘇生を試みることが日常的になってきています。
当クリニックでもAEDを装備しますので、近くで万が一のことがあったらご連絡
ください。
写真は、私が若かりし頃管理者をしていた群馬県長野原町にある西吾妻福祉病院
で医学生たちに救急蘇生の方法を指導している風景です。機器を持っていても
使い方を熟知していないと宝の持ち腐れになってしまいますからね…。
2021年08月14日 00:00