生活習慣病になったら、生活を変えられますか?
総合診療、発熱外来、消化器内視鏡検査などに力を入れます。
プライマリケアとして様々な医療問題の初期対応を心がけたいと
思っていますが、中高年に比較的多いのが「生活習慣病」です。
検診を受けたら、肝機能の異常を指摘された…とか、血糖値が高いと
言われた…悪玉コレステロールが高かった…体重オーバーを指摘された…
血圧が高い…などです。
いわゆる、日ごろの生活習慣が原因で起きるこれらの疾患ですが、
最も素直な解決方法は生活習慣を見直すことになります。
体重が多い方は体重を適正化するように心がけること、つまり、
食を減らし、運動で消化するエネルギーを多くすることが基本になります。
飲酒量が多い人は節酒するとか禁酒ですし、喫煙で気管支が悪くなっている
方は禁煙ですね。
こうした説明をすると、多くの患者さんは即座に「分かりました」と答えるの
ですが…数か月後に受診すると、「申し訳ない、できませんでした…」と情けなさそう
にお話しされる人が大半なことも現実。
日常の癖、習慣を正すことって簡単ではないですよね。
よほどの意志の強さや、正すことの動機づけができない限り、生活習慣の
見直しは容易ではありません。
難しい言葉でいうと、「行動変容を起こすことの困難さ」とでも言いましょうか…。
まずは、身近なところでできることから始めるので構いません。
ご飯やおかずの量を少しだけ減らしてみる…買い物に行くのに車ではなく歩いてみる…
犬との散歩の時間を増やしてみる…禁酒日を週に1回でも作ってみる…などなど。
小さな努力でも積もり積もれば大きな成果につながることもあります。
こういう私も、日常の癖、習慣はなかなか直りませんけど…。
写真は走る犬です。前の犬は若いので飛んでいるように走りますが、
後ろの黒い犬は年長なのでよたよた走っています。年齢相応が第一で、
我々も無理せずに動きたいものです。
2021年07月28日 00:00